素材について
すべての作品は紙バンドを手で編んで作っています。クラフト紙の細い紐を12本前後撚り合わせ、平らなテープ状にした素材です。日本では「エコクラフト」の名で手芸材料として売られていますが、もともとは段ボール箱を結束して輸送するための荷造り紐として作られたものです。
丈夫さの理由はここにあります。もとより繊細な用途のために作られた素材ではありません。
原材料は、供給元(M’s factory)の記載によれば牛乳パックや古紙などの再生紙、および天然パルプです。
ストラップ・持ち手のタブ・縁の部分は合成皮革です。動物由来の素材は一切使用していません。金具はアンティーク仕上げの真鍮(リベット、スタッド、Dカン、回転ナスカン、コードストッパー、一部の作品にはがま口フレーム)。
紙という素材について
防水ではありません
小雨程度なら表面で水を弾きますが、雨天のご使用はお避けください。濡れた場合は中身を出し、乾いた布で表面を押さえるように拭き、直射日光と暖房を避けて陰干ししてください。ドライヤーはお使いにならないでください。
形は崩れません
立体成形の作品は自立するように編んでいます。籐や麦わらと違い、置いたときにへたりません。空の状態で立てて、または薄紙を軽く詰めて保管していただければ、長く形を保ちます。
色はゆっくり変化します
ナチュラルや淡い色は、数年かけて少しずつ蜂蜜色に近づきます。傷みではなく、全体が均一に変わります。
いちばん気をつけていただきたいのは湿気です
ビニール袋に密閉したり、閉め切った収納の奥に一季節しまい込むことは避けてください。風が通ることが、何よりも大切です。布の袋か、開いた棚がいちばん適しています。
合成皮革について
合成皮革は永久にはもちません。年月とともに表面が硬くなったり、ひび割れたり、べたついたりすることがあります。高温多湿で早まります。これはすべての合成皮革に共通することで、後から気づかれるより、先にお伝えしておきたいことです。
ただし、この作品のストラップは取り外せます。真鍮の金具から外れる構造なので、先に寿命が来る部分と、長く残る部分が分かれています。編み地と真鍮は、ストラップよりずっと長く残ります。
なお、当店でのストラップ交換は承っておりません。年月を経たバッグと新しいストラップでは色味が合わないためです。一般的な真鍮の回転ナスカンで留まっているので、ご自身でお選びいただいたストラップを付けていただけます。金具のサイズはお問い合わせください。
日々のお手入れ
- ほこり … 乾いた柔らかいブラシ、または粘着ローラーで。編み目に沿って動かしてください。
- 汚れ … 固く絞った布で軽く押さえ、すぐに乾かしてください。こすらず、溶剤・アルコール・革用クリームは使わないでください。
- 形 … 休ませるときは薄紙を軽く詰めてください。重いものを入れたまま片方の持ち手で長期間吊らないでください。編み目が形を覚えます。
- 真鍮 … 使い込むほど深く落ち着いていきます。その変化は意図されたものです。
水に浸けること、洗濯機に入れること、直接の熱を当てることは、いずれもお避けください。
まとめ
乾いた場所に、風を通して、立てて保管。お手入れはこれだけです。